おすすめ高齢者向けビジネスを解説!開業の方法や成功しやすいフランチャイズを紹介
最終更新日:2022年11月25日
ご存知の通り日本は超高齢化社会と言われています。
総務省統計局による「高齢者の人口」によると、2021年〜2022年の高齢者人口は3,627万人とあり、過去最多の人数だそうです。
今後も高齢者の人口は増え続けると言われており、2065年には約2.6人に1人は高齢者になると予測されています。
その状況のなか。高齢者向けビジネスは社会にとって必要なものであり、同時に社会貢献にもなるのです。
そこで今回は、高齢者向けビジネスの分野にはどんなものがあるのか、高齢者ビジネスを選ぶポイントなどを詳しく解説していきます。
フランチャイズでも高齢者ビジネスに参入できるので、社会貢献できるようなビジネスを探している方はぜひ参考にしてください。
高齢者向けビジネスのフランチャイズ一覧
目次
そもそも高齢者(シニア)とは
そもそも高齢者とは何歳のことを指す言葉なのかご存じでしょうか。
国連の世界保健機関(WHO)で定義されているのは、高齢者とは「65歳以上の人」のことです。高齢者のなかでも65~74歳までを前期高齢者、75歳以上を後期高齢者としています。
上記の年齢層はシニアと呼ばれることもありますが、ビジネスにおいては60歳以上を意味していることが多いです。
高齢者向けビジネスとは
お伝えしたように、日本は深刻な高齢化社会となっています。
高齢者向けビジネスとは、高齢者の生活を支えるビジネスであり、非常にニーズが高まっているものです。その種類としては、介護ビジネスはもちろん趣味・娯楽にわたるものまでさまざま。
未経験でも比較的簡単に始めることができ、モデル利益としては1,000万円を超えることも珍しくありません。
つまり、社会貢献にもなり、事業の安定も図れる日本にとって必要不可欠なビジネスなのです。
高齢者向けビジネスの分野
ここからは、高齢者向けビジネスの分野を具体的に紹介していきます。
高齢者向けビジネスは、ニーズの高まりに連れてさまざまな分野が出てきています。
今回紹介する高齢者向けビジネスの分野は以下の4つです。
- 住宅分野
- 趣味娯楽分野
- 飲食分野
- サービス分野
今回はこの分野別に高齢者向けビジネスを1つずつ解説していきます。
住宅分野
高齢者向けビジネスと聞いて、最初に思い浮かぶのは老人ホームのような介護施設ではないでしょうか。
しかし、一言で介護施設といってもそのサービスの内容はさまざまです。そのサービスを大きく分類すると以下に分かれています。
- 居宅サービス
- 施設サービス
- 地域密着型サービス
こちらも詳しく解説していきます。
居宅サービス
居宅サービスは、介護福祉士やホームヘルパーや看護師などによる居宅への訪問で提供するサービスです。
利用者が自立した生活を送れるようにするのが目的であり、入浴の補助や排泄などの生活援助を主にしています。
施設サービス
施設サービスはいわゆる老人ホームが主なものになっており、利用者はそこで24時間体制での見守り介護を受けることが可能です。
日常生活の介助や、リハビリを通じたサービスが主なものになっています。
地域密着型サービス
地域密着型サービスは、居宅サービスと施設サービスの中間的なものです。
それぞれのサービスを兼ね備えており、定期巡回・随時対応としての居宅訪問や認知症の高齢者に対してもケアを行っていきます
趣味娯楽分野
高齢者の趣味や娯楽と聞くと、ゲートボールを最初に思い浮かべるかもしれません。
もちろんそれも含みますが、最近では園芸や俳句・料理に関するサービスも需要が増しています。趣味・娯楽の一つとして、なかにはゲームセンターを利用する高齢者も増えているそうです。
いずれにしても、趣味や娯楽に触れることで脳の活性化や交流の場になるといった効果があります。
高齢者が生き生きと生活していくためにも、欠かせない分野のサービスです。
飲食分野
飲食分野は、高齢者向けサービスとして大きな注目を集めています。
最近では、何かと配食サービスが話題になっていますが、その中でも高齢者向けにお弁当を宅配するものの利用者が増えているそうです。
配食サービスの利用によって栄養バランスを保つことができる点が好評の秘密です。
また、サービスを利用することで毎日食事を作る手間も省けます。
高齢者にとって毎日ご飯を作るというのはなかなかの重労働ですし、火の消し忘れによる火災リスクもあります。
そのような背景もあり、今まさに需要が高まっているのです。
さらに、高齢者向けにアレンジされたメニューを届けるだけではなく、宅配時に安否確認を行えることもニーズが高まっている要因です。
サービス分野
食事を作ることをカバーできる飲食分野と同時に、サービス分野ニーズが高まっています。
サービス分野の代表例としては家事代行。
家事代行は収入のある世帯や共働きの家庭が利用するイメージがありますが、高齢者でも利用する方が近年増えています。
高齢になると難しくなってくる炊事や洗濯・掃除などをカバーできるビジネスは、これからますます伸びていくでしょう。
さらに、家事代行は幅広いプランによって柔軟な対応ができることも多く、そのあたりも人気の秘密と言えそうです。
また、家事代行サービス以外で注目されているのは訪問医療マッサージです。
これは通院が難しい高齢者をターゲットにしており、居宅に訪問し医療マッサージを施すサービス。
訪問医療マッサージはあん摩マッサージ指圧師の資格が必要になりますが、開業だけならオーナーに資格は不要となっています。
成功する高齢者向けビジネス選定のポイント
いくらニーズの高い高齢者向けビジネスとはいえ全てが成功するわけではなく、どんな高齢者に対してどういったビジネスを提供するかを選ぶことが大切です。
その高齢者向けビジネスの選定ポイントは以下の3つです。
- ターゲットを明確にする
- 馴染みのある商材を扱う
- 働き手の確保
この3つを理解してビジネスを選んでみてください。
ターゲットを明確にする
これは高齢者ビジネスのみではなくビジネス全体の基本ですが、まずはターゲットを明確化することが必要です。
特に高齢者の場合はさまざまなニーズを持っている方がおり、高齢者によって求めるものは多種多様になっています。
一般的に高齢者は保守的なイメージがありますが、実はそうではなくトレンドに敏感です。積極的に新しいものを取り込もうと考えている方も多く、そのようなニーズを満たす必要があります。
先ほど解説したように健康や介護に加え、日常生活全般や娯楽への需要を持っているのです。
つまり、高齢者全体としてではなく、普段の生活環境や興味・関心に及ぶ部分まで細かくターゲットを落とし込んでいく必要があります。
馴染みのある商材を扱う
上記のようにトレンドへの敏感さを持ち合わせている一方で、馴染みのある商材を好む傾向もあります。
先ほどの解説の中にあった、ゲームセンターに通う方が増えている例はまさにその象徴のようなもの。現代のトレンドとしてはスマホゲームですが、そうではなくゲームセンターを好む方がいるのです。
つまり、高齢者にとってはいわゆる「レトロなもの」の方が馴染みがあるケースもあります。
そこまでではなくても、最先端技術を駆使した新商品より長く生活に密着しているモノやサービスの方が好まれると言えるでしょう。
働き手の確保
ビジネスを行うにあたって、働き手の確保は必要不可欠です。確かに、高齢者ビジネスはニーズが多く選択肢もさまざまです。しかし、一般的には高齢者に関係する仕事は低賃金で重労働と認識されているもの。
その認識を覆すぐらいではないと、働き手の確保は難しいかもしれません。
高齢者向けビジネスの失敗例として、参入のしやすさから開業したものの、働き手の確保ができず廃業してしまうといったケースもあるくらいです。
おすすめ高齢者ビジネス
そんな中、どんどん需要が上がっていて展開しやすいおすすめ高齢者ビジネスを紹介します。
ターゲットが絞れて成功しやすいおすすめの高齢者ビジネスは下記です。
- 運転代行サービス
- パソコン・スマホ教室
- リハビリサービス
- バリアフリーサービス
高齢者ビジネスでは高齢者の中でもどのような高齢者にターゲットを絞るかにより展開しやすいビジネスが大幅に変わります。
ここではもっと詳しく解説していくのでぜひ参考にしてください。
運転代行サービス
自動運転機能の需要がとても上がっていて高齢者にも利用できるのではないかと言われていますが、流石に自動運転のサービスを発明し展開していくのは難易度が高いです。
ですが車で移動したい高齢者の方に向けて、運転代行をすることは難しくありません。
車を運転したいけど事故が心配な高齢者や、もう自分では運転できないけど遠くまで移動したいと考えている方に向けて展開しやすいビジネスでしょう。
パソコン・スマホ教室
高齢者にパソコンやスマホを教えるビジネスもおすすめです。
仕入れがなく固定費もそこまでかからないので、長く安定して続けやすいビジネスとなっています。
リハビリサービス
怪我をしてしまった高齢者や、普段の健康維持に向けてリハビリのお手伝いをするサービスも人気です。
若者がジムで鍛えるように、高齢者もリハビリで鍛えたいと思う人がいるでしょう。
「リハビリ」と言うと重く感じやすい方も多いと思うので、気軽に参加できるリハビリサービスがあると良いですね。
バリアフリーサービス
さまざまなところにバリアフリー実装をするビジネスもどんどん需要が上がっています。
バリアフリーをしたいと思うのは高齢者だけでなく高齢に備える年代の方もいるので、幅広い年代をターゲットにすることが可能です。
どのようなバリアフリーが実際に使いやすいのかを研究し、施設や住宅へ提案をして施工まで行うビジネスになります。
施工会社と連携して行っても良いですね。
高齢者向けビジネスの成功事例
それでは実際に高齢者向けビジネスで成功した例を3つご紹介します。
ぜひ今後の参考にしてみてください。
イオン
全国に展開する大手スーパー「イオン」は、高齢者のさまざまなニーズに合わせた事業を展開し、成功を収めています。
- 運動が好きな高齢者向け…イオンモール館内にウォーキングコースを設定し、歩行距離や消費カロリーが分かる目印などを設置
- 介護が必要な高齢者向け…歯茎や舌でつぶして食べれる、かまなくても食べれる食品「トップバリュ やわらか」シリーズを販売
ほかにも、地域ごとにチラシを配布するなど、スマホやアプリを持たない高齢者にも効果的な販売促進を行っています。
株式会社ポケモン
位置情報を利用したアプリ「ポケモン GO」の普及のため、高齢者に適した訴求ポイントを考案。
アプリの特性を活かし、健康に対する意識が高い高齢者へ「遊びながら運動不足解消できること」を訴求することで、高齢者プレイヤーが激増しました。
高齢者向けに新たに商品やサービスを開発するのではなく、訴求の工夫により既存商品のさらなる普及に成功した事例の一つです。
おすすめの高齢者向けビジネスのフランチャイズ5選
ここからは、フランチャイズでおすすめしたい高齢者向けビジネスについて紹介していきます。
紹介する高齢者向けフランチャイズビジネスは以下の通りです。
- 1.デイサービス
- 2.宅配配食サービス
- 3.墓石クリーニング
- 4.風呂釜洗浄サービス
- 5.遺品整理サービス
今回はこのフランチャイズの資料請求先とともに詳しい内容を紹介していきます。
デイサービス
デイサービスは利用者の生活をサポートし、同時に家族の介護負担を軽減する事業です。初期投資も大きく抑えられ、ケアマネージャーに現場を任せれば自分が資格を持つ必要はありません。
他のビジネスと比べて利益率が高いことも特徴で、初期投資の素早い改修も可能です。フランチャイズでもデイサービスを行なっている本部は多いので、慎重なフランチャイズ本部選びが重要になります。
デイサービスでおすすめのフランチャイズ
『だんらんの家』は、30年以上の実績を持つデイサービスのフランチャイズ本部です。
全国100社・300店舗までと限定して本部の目が行き届いた経営を実現することで、全事業所黒字化を目指しています。
充実のサポートにより、未経験・無資格でも開業可能。月間利益100万円も狙えます。
宅配配食サービス
先ほど解説したように、宅配配食サービスは栄養バランスを考えた食事を提供し配達する事業です。
フランチャイズでは、新規配食先の開拓や営業方法に関してもサポートが万全な本部が多くなっています。
そのため、営業に自信が無い方でも開業できるので、始めやすいと言えるでしょう。リピート率も高い傾向で、事業を継続すればするほど安定した売上につながりやすいことが特徴です。
宅配配食サービスでおすすめのフランチャイズ
『はぐくみ弁当plus』は高齢者向けの宅配弁当事業として既に11年続いているフランチャイズ本部です。
フォローアップがしっかりしているので、高齢者の業界に詳しくない方でもスムーズにビジネスを始めることができます。
きちんと店舗で調理されたお弁当を販売しているので、高齢者にも人気で評判が良い宅配配食サービスです。
墓石クリーニング
墓石クリーニングは新しいサービスのフランチャイズです。
全国の墓石の数は現状かなり多くなっており、洗浄や修復のニーズは高まっています。
それもそのはずで、高齢者の中にはお墓参りに行きたくても時間や体力の関係で行けない方が一定数います。
そういった方に対してはこの上ないサポートとなる事業なのです。
加えて墓石クリーニングの技術は、石材を用いたものに広く応用できるので、今後ますます市場は拡大していくでしょう。
風呂釜洗浄サービス
若い世代と同じく、高齢者の中でも健康志向や病気予防への関心は広まっています。
その一つとして今注目されているのが、風呂釜洗浄のサービス。
特に高齢者は風呂清掃が困難であったり、体力免疫力が低下しがちだったりするものです。しかし、風呂釜洗浄サービスは単なる洗浄というだけではなく、高齢者身体や心の衛生管理も実現しています。
また、高齢者だけではなく乳幼児のいる家庭からのニーズも高まっています。
遺品整理サービス
最近では遺品整理サービスに対する注目が集まっています。
遺品整理は作業としても大変ですし、何より精神的な負担が大きいものです。
そうなると遺族の方が生活と並行して遺品整理を行うのはなかなか困難です。
ただ、遺品整理サービスは依頼者の心情に特に寄り添わなくてはいけません。
内容としては非常にデリケートなものになるので、提供する側のホスピタリティが求められる事業です。
高齢者向けビジネスについてまとめ
このように高齢者向けビジネスといってもその種類はさまざまなものがあり、市場選びと十分な調査が必要です。
ただ、高齢者のニーズの多さの一方でまだまだ高齢者向けビジネスはブルーオーシャンが多くなっています。
それゆえ、参入する価値も高いビジネスと言えるでしょう。
この記事を参考に、社会貢献にもなる高齢者ビジネスを始めてみてはいかがでしょうか。
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公開日:2022年11月25日